海外移住(ビザ)

オーストラリアのPRビザ(永住権)をどうやって取得したか?

投稿日:

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オーストラリアへのVISA取得/移住を検討してから、もう7年が経ちました。実際に取得してからは4年が経とうとしています。

 

結果として無事取得することが出来たのですが、検討したり実行に移すにあたり、色々なブログやサイトを参考にしました。そのため、概要レベルになりますが、私もどういう風に取得したかを簡単に紹介したいと思って、改めて記述したいと思います。他の人の参考になれば幸いです。

 

ただ検討されている方はご存じだと思いますが、ビザに関わる法律というのは毎年変わっていきます。そのため既に当時とルールが違うことがある点はご容赦ください。

 

 

 

移住先の選定

元々海外で暮らすことをぼんやりイメージしていましたが、あくまで将来の夢というぐらいの位置づけでした。家族が昔NZに一時期住んでいたこともあり、遠からず近からずという状況だったのですが、近年のグローバル化の加速状況を見て、20年後30年後を考えた時に、子どもに対する環境としては海外での生活というのもありかな、とも思い始めていました。

ということで、NZ移住を考え始めたのが、2011年の終わりごろです。しかし、若い時(学生や単身)の時とは違い、家族を抱えて仕事をするとなると、NZは労働市場という面で規模が小さく少し不安でした。そのため、隣のオーストラリアであればシドニーやメルボルンなど大都市もあり、労働市場的にも規模は大きいだろう、また住みやすい都市の上位ランキングに毎年連なっているように住みやすいのでは、と考えました。

ということで、オーストラリア移住を目指すことになりました。(この当時は行ったこともなかったのですが。。)

私の場合はオセアニアエリアにゆかりがあったのでそこを選びました。近年海外に住む方も増えてきて、北米(カナダ、アメリカ)、アジア(シンガポール、フィリピン、タイ、インドネシアなど)、ヨーロッパ(ドイツ、イギリス、オランダ、イタリア、ポルトガルなど西欧・南欧、ノルウェー、フィンランド、スウェーデンなどの北欧)など様々な地域に移住した方がTwitterなどでも発信されていて、情報は昔に比べるとつかみやすいと思います。まずはどの地域に住むか?というのが最初に決めるべきポイントになります。

 

移住方法の検討

次のステップはどうやって移住するか?です。この段階では、私の場合は、まだ方法論はFIXしていなかったので、大きく3つぐらいの選択肢がありました。

1:ビザスポンサーしてくれる会社を探して移籍(転職)する
2:当時勤めていた外資系企業内でオーストラリアオフィスに転籍する
3:永住権を取得し移住する(新規に就職する)

最初は主に、1と2を中心に模索していました。通常であれば2が一番可能性が高いのでが、諸般の事情で難しいことがわかり、様々な調整をしてみたものの、半年ぐらいで断念しました。一般的な話であれば、この方法が一番リスクが少なくお勧めです。

次に1ですが、日系企業に駐在員の形で、もしくはローカル社員として入るというのも検討してみました。しかし、オーストラリア限定というのがなかなか難しく、日系企業の駐在員だと数年ごとにいろんな土地に飛ばされる可能性があったり、日本でしばらく経験を積んでから海外担当(しかも地域が特定できず)、みたいなケースが多く、ピンポイントで日本から(オーストラリア駐在を)探すというのもやはり至難の業でした。

そうなると、最後に残る選択肢は3になります。永住権という言葉の重みの通り、どうなるかわからない中、永住権にチャレンジするというのはなかなかハードルがあったのですが、最後は移住したいという思いとのバランスで、永住権取得を目指すことになりました。また、移住した後は一から生活を構築しないといけないのですが、日本国内から永住権申請ができ、ビザが取れてから移住できるというメリットもあります。オーストラリアをはじめ、NZやカナダや他の国もポイント制のビザ申請制度を持っている国が多く、これらの国ではskilled migrationと呼ばれる、その国にないスキルを持っていて、かつ国内市場で不足しがちな人材を海外から呼ぶという制度に当てはまりました。

(最近日本も制度が変わって新設されましたが、趣旨は同じですね)

 

ここは、1と2を模索した後で、確率が一番高いのは3だと、自分を納得させるステップとして必要だったようです。ここまでの検討や調整事項で約1年かかり、永住権にトライしようと思ったのは、2012年の終わりから2013年初めにかけての時期でした。

 

 

 

Skilled Migrationポイント計算

さて、永住権を取ろうと決意をしたわけですが、永住権と一口にいっても様々なサブクラスがあり、それにより、住むエリアや職業との関連性、正式な永住権か暫定か、など様々なことが変わってきます。

そのため、まずは自分の今の状況でどれぐらいのポイントか、何が足りてて何が不足しているかを確認する必要がありました。移民法が毎年ころころ変わるのですが、当時はいわゆる技術独立ビザ(skilled migration)のサブクラス189であれば、60ポイントが必要となってました。

これは、年齢、職歴、学歴、英語力、その他などをポイント換算し、自分の現在の状況が何点かによって判断するものです。その他で括ってしまいましたが、色々細かい条件があり、ざっくり計算であれば、いろんな移住エージェントのウェブサイトで自己計算できます。ただ、正確に、細かいことを知りたい場合は、それらエージェントに計算してもらうほうが確実です。大抵どのエージェントでも無料でやってくれます。

私の場合は、55ポイントで5ポイント足りないという状況で、取りうる選択肢としては、

1:英語を頑張って、IELTS7.0を取る (サブクラス189のまま)
2:州スポンサーを取る (サブクラス190になる) (その州に2年間居住が必要)
3:regional スポンサーを取る (サブクラス489になる) (4年間暫定ビザ)

という選択肢が残されていました。

この時点では、どれに決めることはできなかったので、3つの選択肢を残したまま、とりあえず出来そうだという目途をもったので、その3つを並行して狙って進めることにしました。

 

移住エージェント選定

次はエージェント選びです。

ここはその人の判断により変わってきます。エージェントを使わず自力で取った方も結構いますが、やはりエージェントを使ってリスクを下げて取ってよかったという人もいます。私は後者です。家族を連れて海外へ移住するというビッグプロジェクトの中、不安やリスクを最小限にするという意味では、エージェントを使ってよかったと思っています。

 

日本国内のエージェント、オーストラリア現地のエージェントなど色々ありますが、いくつか見た中で最終的に2社に絞って、相見積を取りました。

国内のエージェントA社は、近所ですぐ相談できそうで、よかったのですが、オーストラリアだけでなく、その他の国も扱っており、専門性よりも総合的な感じでした。一方、オーストラリア現地にあるB社(ビザコンサルタントは日本人)は、距離があり、連携に若干の不安がありましたが、移民局とのパイプもあり、オーストラリア特化型ということで、最終的には金額も含めて総合的に判断し、B社にしました。

ここも個人の好みによるので、どちらがいいかとは一概には言えないです。このA社で実際にオーストラリア永住権を取った方も知っていますし、B社もたくさんの実績があります。自分に合うほうを選択するのが良いかと思います。

見積取得後、契約書にサインし、頭金を払うと、いよいよ本格的なビザ申請プロセスのスタートです!

ここまで来ると、「あーもう進めるんだなぁ」、本格的に腹を括る感触を持ったことを強く覚えています。もちろんそれまでも進める気があり、検討しているのですが、いつでも自分が検討を止めたら、日常に戻れるということで、お金を払ってしまうといやがおうにもスタートしていく、ということになります。

 

 

 

本申請プロセス(スキルアセスメント)

さて、エージェントも決まり、本格的な申請がこれから始まりますが、大きくは2つのステージに分かれております。

1つ目は、職業査定(skill assessment)といって、各業界団体に自分のskillを評価してもらうフェーズで、2つ目は、そのassessmentをもとに、EOI(Expression of Interest)を登録して、実際に申請そのものを進めていくフェーズです。

このskill評価の結果は、認められた職業・スキルが、申請に必要な職業リストに載っていることが必要になってくるので、非常に重要になります。また、州スポンサーなどを得る場合には、「こちらの州には載っているけど、あちらの州にはない」などということも発生するため、さらに大事になります。(かつ、これに英語力のrequirementが異なるため、掛け算的にややこしくなります)

私の場合は、IT業界でしたので、ACSという団体に査定してもらっています。ACSは、Australian Computer Societyの略で、オーストラリアにおけるIT協会みたいなもの、です。査定してもらう団体は業界別に異なるので、自分の職業別に確認する必要があります。(他にはVETASSESS、TRA などがあります)

査定する団体にもよって違うと思いますが、おおよそ3ヶ月ぐらいが標準のようです(少なくともACSは標準が3ヶ月でした)。提出するレポートを準備するのに、1ヶ月前後とみると、4~5ヶ月はかかるものと思ったほうがよいでしょう。

私の場合は、2013年6月に提出したのですが、ACSのシステムエラーで(IT業界なのに・・)1ヶ月受付が遅れ、結局7月に受領され10月頃に結果が出ました。

 

しかし、この結果が問題でした。

先ほど書いたように、査定結果として出てきた職業が自分が思っているのと違うことがあります。つまり、自分としてはある程度承認される職業が想定されていて、こういうスキルがあってこういうことを経験したと書くのですが、業界団体側が、いやこのスキルでこういう経験なら、この職業になるのでは?と判断するのです。

オーストラリアをはじめ、海外ではIT役割別にかなり細かく細分化されているため、日本での職業区分と大きく違うところがあります。日本では、SEとかITコンサルとか一口でざっくり括っている職業も、いやこれはエンジニアだ、これはビジネスアナリストだ、いやこれはプロジェクトマネージャーだ、いやITセールスだと、区分に沿って厳格に判断してきます。

そのため、想像していたものと少し違う結果が出ました。プロジェクトマネージャーを予定していたつもりが、ICT business analystという結果で査定されました。

しかし、この職業は州スポンサーを得るにはちょっと不利で、載っていないことも多く、そこが問題点でした。そのため、ビザコンサルタントの方と話し、追加でICT Project Managerも認定してもらうよう依頼しました。

最初の査定に3ヶ月かかったのですが、追加依頼はなんと翌日にconfirmの結果が来ました(笑) この辺はお役所的なのか、いいかげんなのか、ちょっとわからないところですね。

 

本申請プロセス(EOI)

次は、いよいよEOI(Expression Of Interest)です。

ここでは必要書類を提出して、skill selectのためのノミネートを行います。私はエージェントを活用していたので、エージェント経由で申請をしました。

必要書類
-職業査定結果
-IELTS結果(each band 6.0以上のもの)
-基本申請事項
 (エージェントのフォームに記入、自分で申請する場合はオンラインで入力)
-CV
-パスポート(AUS cefrifyが必要、過去ポスポート情報も必要)
-過去の会社の雇用証明、給与証明(payslip) (英字、日本語の場合はNATTI翻訳必要)<-戸籍謄本(NATTI翻訳必要)
-大学の卒業証明書、成績表

といったところでしょうか。

自分でオンライン入力する場合は、基本情報を入力して、必要書類を添付する形ですが、私の場合は、原本とデータをエージェントに渡して、必要書類とともにuploadはお願いしました。結構書類の数が多いのと、payslipなどはどの分を提出するのか(全部か一部かなど)などの情報は不足していたので、お願いして助かった部分は多いです。

自力で189に応募する場合は、 EOIに登録してしまえば、後はポイントの高い人からinvitationが来るのを待つだけです。私の場合は5ポイント足りなく、190に申請するので、EOI申請時に、state sponsershipをYesにして、5ポイント上乗せして申請しています。

これで60ポイントをクリアし、EOIとして成り立つのですが、同時にstate sponsershipの情報を提示しない限りは次に進めません。ちなみに、この段階で州を明確にしておく必要があります。またこれは変更可能なので、後で状況が変わったらupdateすることが可能です。基本的にこの希望州情報を入れておくことで、その州の移民局担当者が情報をチェックし、invitationを出すという仕組みになっています。

この段階では条件に該当する州はWAだったので、Perthへ行くことを考えていました。エージェントからは5-10日程度お待ちくださいと言われ、すぐ州スポンサーも出ると思っていたのですが、まさかここから長い長い暗闇の道のりになるとは、この時は思いもしませんでした・・。
 

 

 

本申請プロセス(ステイトスポンサーシップ)

ここからは、長い長い、移民法に翻弄される格闘の日々が続きます。

1.WA編

2013年11月末にEOI登録し、数日から数週間だと思って、12月には何らかstate sponserの結果が返ってくると思いました。しかし、12月に入って待てども連絡がありません。もうホリデーに入ってしまって動かなくなった?と思い、2014年1月まで待ってみたものの、何の反応もなし。そうこうしているうちに、頻繁に州移民局のサイトをチェックしていたのですが、該当する職業がschedule2に入ったというupdateがあり、急いでエージェントに確認したところ、FYの前半でスポンサーを出しすぎたらしく、枠がなくなってきたので、job offerがないと認めないという風に切り替わってしまったとのこと。つまり、VISAがないと仕事が取れないのに、そのVISAをとるために仕事が必要という、鶏と卵の状態に・・。

なので、この時点では、そのFYは諦めて、7月に入って(=翌FYになって)から、再度openするのを待とうという方針になりました。ところが、7月入っても全然updateがなく、やっと8月になってからFY14-15 のリストがupdateされリリースされたのですが、なんとなんと該当する職業はList対象外になってしまっていました。えーーーー、という感じ。前半に話した職業査定の結果が大事、職業リストに載っていることが大事という話をしましたが、まさにここで効いてくることになりました。

 

2.NSW編

そこで急遽他の州でスポンサーをとれそうなところを探すのですが、VIC、ACTともIELTS7.0が必要、TAS/NTはjob offerが必要ということで、あきらめかけていたところ、NSWはそのFYから新しいプログラムが始まり、2000名ほど190のVISAを出すということが発表されました。

これだ! と思い、エージェントと一緒にNSWに切り替えて申請の準備。

年4回クォーターごとにチャンスがあるということで、7月、10月、1月、4月にそれぞれapplyの機会がある仕組みでした。が、7月はチケットぴあ並みの倍率で申請開始から数時間でシステムダウンし、そのまま締め切り・クローズになってしまい、申請できず。

2回目の10月はなんと前回(7月)の反省ということで、ICTやaccountantは対象外に。

業界から反発があったらしく、3回目の1月は対象外はなくなったものの、3回目と4回目をマージして1回で処理するという風に急遽ルール変更。その関係で当初1月受付予定が、2月に受付がずれる始末。

しかし、ようやくなんとかstate sponsershipの申請ができることになりました。この時点で2015年2月になっていました。2013年11月から既に1年3か月が過ぎていました。

 

3.Invitation

しかし、ようやく州スポンサーにapplyしたものの、まだinvitationを受け取ったわけではないので、確定ではありません。早い人は数週間で連絡が来るものの、待てども待てども連絡来ず。。。掲示板でほぼ毎日チェックしており、同条件の人がどれぐらいでinvitationが来るのかなど、かなり細かくチェックしていました。

しかし、3カ月経っても来ず、FYも終わりに近づき、もう待てない!留学ビザでもなんでも行くべきか?としびれを切らした頃、ようやくinvitationが届きました!! この時は5月で、もう数週間遅ければPR前に渡豪することを考え始めていたので、本当にぎりぎりという感じでしたが、その時はかなり嬉しかったですね!

エージェントから連絡があり、レターが来たので、xxの書類をすぐ用意してください、と言われ、あわてて用意した記憶があります。

私の場合は最初のEOIから日にちもかなり経っていましたので、残高証明やER(雇用証明)など必要な証明関係の書類は、最新の日付のものがほしいと言われ取り直しをしました。

そして、1カ月後の2015年6月に無事EOIのapproveが出ました!!

 

本申請(ビザグラント)

もう大所が終わりビザが下りることは確実で、あとは残りのプロセスが終わって、正式に発効されるのを待つだけでした。が、そこからはまた長かったですね。1つ1つ後から考えるとそうでもないのですが、2015年7月に正式に本申請、無犯罪証明や健康診断などの書類も提出し、待つこと2カ月。

9月にcase officerがアサインされ、10月にgrant(ビザ発効)となりました。

189のサブクラスの場合は、中間の州スポンサーが不要のため、もっとプロセスは早く済みます。州スポンサーが必要というような人は、かなり各州の条件・思惑に左右されるので、不安定要素が高まります。

私の場合はその典型的なパターンでしたが、それでも何とか無事PRを取れたというのは良かった・幸運だったのかもしれません。

これでNSWのプログラムがなければ、IELTSや職業査定の有効期限が切れて、また最初からやり直し・・となっていた可能性もなくはなかったからです。

 

まとめると・・・

EOIを申請してから、結局約2年かかってしまいました。最初の永住権検討から考えると約3年です。色々な人のブログを見ると、いきなり189などの取得を検討する人は大体半年~1年以内での取得が多いように思えます。一方で、ワークビザやその他のビザからの切り替えなどの場合は、1,2年かかっているケースが多いようにも思えます。ですので、現在取得を検討されている方は、やはりそれぐらいかかることを考えて、物事のアレンジ・調整を進めるのがよいかと思います。

 

1:移住自体の検討:2012年前半
2:Skilled migration以外の方法での移住方法模索:2012年4月~12月(約9か月)
3:移住エージェント選定:2013年1月~3月(約3か月)
4:職業査定:2013年4月~10月(7か月) ※準備含む
5:EOI申請~州スポンサー申請:2013年11月~2015年5月(約1年7か月)
6:本申請~PR取得:2015年6月~10月(約5か月)

 

 

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