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オーストラリアの政治事情

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つい先日オーストラリアでも総選挙が行われました。レイバーの政権交代が確実とみられていた中、奇跡的にリベラルが政権維持を果たしました。

今回はそんな政治の仕組みについて紹介します。

 

 

 

政治の仕組み

オーストラリアも他の国と同様上院と下院があります。上院(upper house)は76名、下院(lower houe)は各選挙区から150名が選ばれます。上院は選挙ごとに半数が改選になります。

総選挙はAustralian federal electionと呼ばれ3年ごとに実施されます。議会はParamentです。

基本は二大政党が中心となっており、どちらかが過半数を取ることが多いですが、近年は過半数割れを起こし、小規模政党と連立政権(Coalition)を組むことが多いです。

 

 

主要政党紹介

レイバー(労働党)

基本カラーは赤。労働組合をバックに、労働者の権利を守るための政策を基本にします。そのため、手当を厚くする、移民政策に厳しい(オージーの権利を保護する)、などが基本スタンスで、そのため財政政策的には支出が増えることが多いです。ただ、中所得者層を中心とした庶民は収入増につながるため、政策を歓迎する傾向にあります。

前回の選挙までここしばらくはずっとビル・ショーテンが党首でしたが、今回の敗北を受けて、アンソニー・アルバニーズに交代しました。ショーテンはずっと不人気だったのですが、今回は初の党首か!?と期待されていたのですが、ついに首相になれずに交代になってしまいました。

 

リベラル(自由党)

基本カラーは青。労働党と反対に規制緩和、投資など市場原理をベースにした経済成長を基本スタンスとしています。また、歴史的にレイバーが手当を厚くし財政的に逼迫し、リベラルが緊縮財政や経済成長で立て直すというのが数年おきで交代で起きているのが、ベーシックな流れになっています。

党首はスコット・モリソン。つい数か月前までは、マルコム・ターンブルでしたが、選挙前の党首降ろしにあい、政権交代を余儀なくされました。モリソンは不利な選挙戦を勝ち抜き、引き続き首相の座にいます。

 

グリーン(緑の党)

二大政党が80%、90%を占めるため選挙や政権のキャスティングボードを握ることはありませんが、エコ政策を中心としたグリーンも近年じわじわと人気を伸ばしてきています。二大政党は実態として政策が似てきており投票先がない、もしくは近年の環境問題に敏感な層の受け皿になってきています。ただ議席数は150のうち1議席とかしかありません。

 

ワンネーション

オーストラリアにも極右の流れは来ており、オーストラリアファーストを掲げる政党。ポーリン・ハンソンをリーダーとして、ナショナリズムな政策を打ち出している政党です。上院に議席を持っており、今回下院も議席獲得がうわさされましたが、あまり伸びず獲得できませんでした。

 

過去の政権

ここ6年ほどはリベラルですが、その前はレイバーの政権でした。

2007年から2010年まではケビン・ラッドが首相を務め、その後初の女性首相、ジュリア・ギラードに代わっています。しかし、2013年に総選挙前の権力争いに敗れ、ケビン・ラッドに党首の座を奪われます。2013年の6月から9月までの短期間ラッドが再度首相になっています。

しかし、2013年の総選挙でリベラルが政権の座を奪い返し、トニー・アボットが首相になりました。しかし、アボットはとにかく不人気。首相としての能力を疑われ、2015年にはターンブルにリベラルの党首から引きずり降ろされ、首相の座を降ります。その後も裏で政権を操ろうとしたり、ターンブル降ろしを画策したりと悪いイメージしかなく、今回2019年の選挙ではついに落選してしまいました。

2015年からはターンブルが首相になり、間にあった2016年の総選挙も無事リベラル勝利に導き、かなり政権は安泰かと思われていましたが、2018年8月に自身がやったのと同様に党首降ろしの動きがあり、勝てないと分かった時点で辞任しました。

ターンブルは中国とのつながりが強く、経済成長を堅実に進めている一方で、ここ数年は中国からの賄賂や中国側の意向を組んだ政策をしているのでは、という報道もかなり目立ってきており、そういったところもあったかもしれません。

政権中に2回の党首降ろしが起こったリベラルはそれにより政権遂行能力に疑問を持たれ、事前調査ではかなりレイバー有利の報道だったのですが、QLD国民党のサポートもあり、連立政権として与党として今回の勝利を導くことができました。

 

ラッド、ギラードのレイバー政権の前はかなり長い間、ジョン・ハワードのリベラル政権でした。第1次から第4次政権まで続け、合計1996年から2007年までの実に11年間も首相を務めていました。

ラッド政権以降は短期間での首相交代が多くなってますが、ハワードの11年、その前80年代~90年代初頭のレイバー政権も、ボブ・ホークの8年(83年~91年)、ポール・キーティングの5年(91年~96年)、さらにはその前リベラル政権のマルコム・フレーザーの8年(75年~83年)と、オーストラリアでは長期政権が当たり前でした。

しかし、現在は07年から19年までの12年間で、6回の首相交代が発生しており、平均約2年間程度の在任期間となっています。

 

投票の仕組み

投票は義務制で、投票しないと罰金になります。PR取得者は選挙権はありませんが、市民権取得者には選挙権があります。

投票所に行くと、その選挙区のそれぞれの候補者を順番を付けていくという方式になっています。一位はこの人、二位はこの人、という順番です。集計する時にはその順番を考慮した集計がされるためです。

また面白いのは、投票所では、ソーセージシズルというパンにソーセージを挟んだ簡易サンドイッチが配られます。このソーセージシズルは、他のイベント(学校見学会、何かのネットワーキングイベントなど)の時にもよくある、オーストラリアではメジャーな風景です。

 

いかがだったでしょうか?

オーストラリアに住んでいる以上は、やはりどういう風に国の運営がなされているかはやはり把握しておきたいですよね。


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