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親呼び寄せビザ(Parent Visa)と新設されたTemporary sponsored Parent Visaについて

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海外移住者にとって、両親のことについては切実な問題になります。せっかく移住しても両親の介護やケアのために、帰国する方も一定の割合でいるかと思います。

 

一方で、戻るのではなく、来てもらって一緒に住むという選択肢もあります。日本人以外は結構そういうケースが多いと思われ、オーストラリアのビザにもParent Visaや家族を呼び寄せるためのビザカテゴリーがあります。

 

今回はそれらについてまとめながら、親をオーストラリアに呼ぶことのポイントや懸念点を整理していきたいと思います。

 

 

ビザの種類

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(筆者まとめ)

Parent Visa (Subclass 103)

こちらが通常海外にいる親を呼び寄せるためのビザになります。ただ巷で言われているように、過去には10-15年、最近は30年程度かかる(!)と言われています。非常にハードルが高いビザです。

 

Contributory Parent Visa  (Subclass 143)

上記サブクラス103をお金を払って期間を短縮するのがこちらになります。103は申請費が50万円ぐらいですが、こちらは400万円程度します。代わりに、2-3年程度で取得可能になります。

 

Contributory Parent Visa (Temporary) (Subclass 173)

上記サブクラス173の暫定版がこちらになります。こちらはいきなりPR取得ではなく、まずは2年の暫定ビザが発行され、その後143へApplyできるようです。どちらかというと、143の分割払い(2step)というイメージのようです。

 

Aged Parent Visa  (Subclass 804)

さきほどまでの一連のサブクラスはオーストラリア国外からの申請になります。一方こちらのサブクラス804はオーストラリア国内からの申請が可能です。但しPension(年金)受給年齢以上(65歳以上)のアプリカントに限ります。ただ、国外からの申請と違い、ブリッジングビザが可能と言われています。

 

Contributory Aged Parent Visa  (Subclass 884)

こちらもParent Visaの時と同じように、お金を払って早くビザを取得するケースで、申請箇所がオーストラリア国内という形になります。

 

Contributory Aged Parent Visa (Temporary) (Subclass 864)

こちらも同様で、2年暫定のAged Parent Visaのケースになります。


ここまでは、いずれのケースも最終的にはPRになり、メディケア(公的保険)が使えるかたちになります。それ以外のケースを2つご紹介します。

 

長期訪問ビザ (Subclass 600)

これはオーストラリア国籍または永住権保持者の両親向けの観光ビザの長期期間版になります。通常3か月ですが、12か月まで可能です。ただ何かしらの保険への加入が義務付けられています。

 

在日オーストラリア大使館ウェブサイト

https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/subclass600_tourist_longer_jp.html

 

Temporary sponsored Parent Visa 

これは最近2016年に法案化され、2018年11月末にようやく議会の承認が得られた新しいビザになります。2019年の上期からスタートするそうです。3年ごとの更新もしくは5年更新で、3年の場合は約40万円、5年間の場合は約80万円が必要になってきます。しかも、永住権ではなく一時滞在用ビザのため、Medicareへは加入できず、Private保険への加入が必要になります。

ただ、30年は待てず、400万円を払うのも・・という中間層を救うためのプログラムの位置づけになります。(ビザ発行までどれぐらいの期間で処理できるかによりますが)

 

www.seekvisa.com.au

 

各ビザの違い・ポイント

それではそれぞれの詳細を見ていきましょう。

Parent Visa, Aged Parent Visaともメディケア加入が可能な永住権という扱いになります。違いは、お金をどれぐらい払うかによって、取得期間が短くなるかどうかというところです。

一方、観光ビザの長期滞在版は日本に自宅を残し長期滞在するケースには有効そうですが、オーストラリアでずっと暮らすのには向かないかもしれません。1年滞在して、一度帰国して、また一年滞在する、などができるのかもしれませんが、そもそもそういう目的で創設されていないと思います。

最後のTemporaryビザは、Parent Visaの問題点を一時的に解消する目的で創設されたと思いますが、3年もしくは5年ごとに更新があるのが、やっかりですね。かつ、Medicareにも加入できないので、保険料がどれぐらいになるか?というのが懸念点です。但し、おそらくParent Visaよりは早く取得できるはずなので、最悪これでも・・と、選択するケースもあるやもしれません。悩ましいところです。

 

 

呼び寄せにあたっての考慮点

次に、呼び寄せにあたって、考慮しておくべきポイントをまとめてみましょう。

 

海外での暮らしに適応できるかどうか?

おそらく初めて海外で暮らすことになる方が多いかと思いますが、加えて高齢になってから海外で暮らすというのがいけるかどうか?ですね。これはその方のキャラクタによってしまうと思うので、全くわかりません。気にせず適用できる方もいるでしょうし、保守的な性格で移ってみたけどやっぱり日本のほうがよかった、ということになる方もいるでしょう。

最近はネットが普及したため、ネットから日本のニュースも見れますし、サービスによっては日本のテレビも見れたりします。ですので、昔ほどは移住していきなり情報が断絶することはないと思います。

 

日本を引き払う際の手続き (引っ越し / 自宅引き払い)

これは手続き系の話ですが、銀行口座・年金受給口座や住所などをどうするか?、貯蓄資産などをどうするか?などの問題があります。

住所については、日本に残っている他の子どもや親族の住所に移させてもらうなどの手続きが必要です。銀行口座については、厳密にいえば日本在住者に限るので、何とかするしかありませんが、引き続き年金受給や株の配当など何らか必要になることが想定されます。

また、物理的に引っ越しが伴いますので、持ち家の方は自宅の売却手続きが必要です。持ち家出ない場合でも、引っ越しにあたって、荷物を整理したり、家具などをオーストラリアにいる子どもたちの家へ送る必要があります。どれぐらい整理できるかによりますが、ボリュームによって30万~80万円などそれなりに費用がかかってしまいますので、なるべくコンパクトにして節約するのがおすすめです。

 

終活・墓地

非常に書きづらいことですが、親を海外に呼び寄せるということは、残りの人生を海外で過ごしてもらうということになります。そして、人間いつかは寿命が尽きるため、最期の時を海外で過ごすということになります。

これは人によっては抵抗感があるかもしれません。現在30-40代で海外に暮らしている永住者でも死ぬ時は日本で、という人も少なくありません。それの逆を強いていることになります。

病気になったらどうするか、病院はどうするのか、日本の老人ホーム的なケアセンターは必要なのか、などなど。。。

もちろん10年後20年度などすごい先の話ですぐは気にしなくていいかもしれません。しかし、割と行動しやすい20-40代とは違い、50代、60代、70代になると、なかなかそういうことも考えてから行動しないと、難しいかもしれません。

また、これは上の話とも関係しますし、各家によって違うのですが、先祖代々のお墓などがある場合は、その管理はどうするのか、例えば何かあった時はそこに入ることになるのかどうなのか、など、なかなかセンシティブな問題があります。

これも、すごい先の話かもしれませんので、すぐに考えなくてもいい場合も多いでしょうが、いつかは考えなければならない問題の1つかと思います。

 

呼び寄せた場合のベネフィット

懸念点ばかりだとフェアではないので、なぜ呼び寄せるのか、その場合のベネフィットについてもまとめましょう。

 

家族と触れ合う時間が増える

日本にいる親世帯、オーストラリアにいる子ども世帯と物理的に離れていると、普段はSkypeなどで話、日本に一時帰国した時ぐらいに会うといった感じで、子どもたちや孫と接する機会は非常に限られています。

一緒にオーストラリアに住めば、子どもや孫と日常的に触れ合い、その成長を肌で感じられ、見守ったり励ましたりすることができます。

 

孫の世話をお願いできる

オーストラリアのチャイルドケアへ預ける費用は結構高額です。こちらでは子どもを預けて働いているお母さんは非常に多く、政府から補助金は出ますが、それはチャイルドケアの費用が高いが故です。

日本でも同様ですが、祖父母であれば昼間安心して任せることができ、かつ費用をセーブすることができます。

 

自然が豊かな環境でのんびり老後を過ごせる

オーストラリアは都市部であっても非常に緑が多く自然が多い環境です。ちょっと歩いただけでも公園があったり、高い建物が少ないため空が広く感じられたり、と、自然を感じなら豊かに暮らすことが可能です。

それでいてショッピングセンターなども充実しており、日本と同等の生活の豊かさ・便利さを享受できます。

また、オーストラリアは日本と違って夜はお店が早く閉まることが多く、日中は働く・遊ぶ、夜は家で休む・寝る、とはっきりした生活習慣のサイクルになっています。日本は便利さのため、夜遅くまで開いているお店が多く、気を付けないと生活のリズムを崩してしまいがちです。その点、オーストラリアでは、自然に沿った生活サイクルで暮らしていくことができます。

 

 

まとめ

今回は、親呼び寄せビザの内容について整理してみました。

自分たち子ども世代は自分たちの意思で住む場所や職業などは決められますが、親世代はそうもいかず、色々考慮しなければいけないことも多いかと思います。とはいえ、人生のラストステージを豊かに暮らす可能性もあるということを踏まえて、色々検討していきたいですね。

 

 


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