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オーストラリアのインターネット・NBN事情

 

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日本とオーストラリアのインターネット事情の違い

日本では2000年前後からADSLが普及し始め、2000年代後半から2010年代にかけてはFTTHが一般的になりました。ADSLは電話回線の銅線(copper)上でデータを流すサービス、FTHHは光ファイバーなど銅線とは別のケーブルでより高速なデータ通信を実現するものです。これに伴い、50MB、100MBというのは珍しくなくなり、家で映画をストリーミングで楽しむ、などのライフスタイルが定着化してきました。

一方、オーストラリアはいまだ家庭用はADSLが主流です。この国のサービスレベルは日本ほど緻密さも求められないので、ある程度実現できたらよし、とするところがあるからでしょうか。ADSLでも30-50MB程度は出ているので、十分ネットで動画などを見ても問題ありません。

NBNとは何か?

とはいえ、オフィス環境でもよりデータドリブンな業務・システムが求められてきている中、ファイバーによる高速回線の要望は高まってきており、結構前から政府主導の全オーストラリア対象にファイバーに切り替える計画が進めらています。それがNBN(National Broadband Network)です。

2010年から計画はスタートし、2012年の選挙の際にも争点の1つになっていました。なぜなら遅々として進まない、計画よりどんどんコストがかさむということで、本当に進めるべきかどうか、どこまでやるべきか、というのが論点になっていました。日本から見ると早く切り替えたらと思うのですが、国土が広大なオーストラリアではインフラ整備だけで巨大な費用がかかるので、ADSLでも十分ならわざわざ壮大な費用をかけてやらなくてもいいんじゃないという声もあるようです。

進んできたNBNの整備

が、ここ数年はかなり設置は進んでおります。当初は検証のためタスマニアを優先的に実施していましたが、ある程度検証ができたということで、QLD、NSW、VICなど主要なエリアにもケーブル設置は進んでおり、最近では「この地域ではADSLのサービスは廃止します」とか「(ADSLサービス地域でも)新たに申込する場合はNBNのみ受け付けます」などの状況になっています。

また来年以降Copper(銅線ケーブル)が都市部では廃止されていく方向になっています。これはシドニーやメルボルンなど大都市圏では進んでおり、企業のインターネット回線サービスにも影響が出ており、切り替えが始まりつつあります。

NBNの評判が悪かった理由としてもう一つ、「光ファイバーのくせにスピードが遅い」ということも理由の1つでした。かなりニュースでも取り上げられ、新聞などのコラムでも書かれていました。特にQLDでは一時期かなり遅かったようです(現在は解消されている模様)。

また料金面でもADSLより$10程度値上がりするので、同じサービスレベルでも高い値段になるので、この辺が都市部でNBNへのサービス切替を躊躇させていた理由と想定されます。一方で切り替えた人の声として、問題ないなどという声も聞いていて、どっちを信用すればいいのかと悩んでいた人が多かったです(私の周りでもそういう人がたくさんいました)。

気になるNBNの料金体系・スピードは?

データ速度と料金体系を記述しておくと、例えばプロバイダーの1つiinetのケースだと、プランは3タイプあって、$60-$110ぐらいの料金レンジで、タイプ毎に平均速度が変わります。
ピーク(混雑)時の参考値として、15MB、35MB、50MBというアベレージになっています。遅っと思うかもしれませんが、ピーク時のため、通常時はもう少しスピードは出るかと思います。後、一番下のBasicだとデータリミットがありますが、それ以外はlimitless。またnetflixなどのサービスも上クラスのプランになると付いてきます。

私も引越し後、NBNに切り替えたのですが、現在かなり快調です。スピードも速くなり、使用データ量のリミットもなくなりました。料金はほんの少し高くなりましたが、まあ許容範囲です。ネットで色々なサービスができる割にはインフラが追いついていなかったオーストラリアですが、更なる発展を期待しています。


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