長らくデフレが続く日本ですが、ここ数年日本企業のオーストラリア市場への進出、企業買収が盛んになっています。労働人口の減少により、日本国内のマーケットの伸びが期待できない中、海外市場へ進出しようという流れは顕著になってきています。
ここ5,6年以内程度のオーストラリア市場参入、M&Aの事例について列挙してみたいと思います。
住宅
ミサワホーム
- 2015‐16年マーケット参入
- 2018年、QLD州のHomecorp Constructionを買収
自動車関連
ガリバー(現IDOM)
- 2015年、オーストラリア進出
- 2015年、現地新車ディーラーBuick(DVGブランド)を約117億円で買収
- 2018年、現地新車ディーラーAWMを約50億円で買収
パーク24
- 2016年、約190億円でセキュアパーキングを買収
オートバックス
- 2018年、車載機器AudioXtra社を買収
食品
ホットモット(プレナス)
- 2016年、オーストラリア進出
カルビー
- 2017年、販売子会社を設立
生保
明治安田生命
- 2016年、ANZ配下のワンパス買収の噂
日本生命
- 2016 日本生命 NAB配下のMLC買収 (約1,800億円)
第一生命
- 2011年、TAL(タワー)を買収 (約1,000億円)
- 2018年、TALを通じてサンコープの生保事業を買収(約526億円)
物流
日本郵政
- 2015年、Toll(トール)を約6,000億円強で買収
IT/プロフェッショナルサービス
電通
- 2015年、Mitchellをリブランディングし、Dentsu Mitchell Media Australia(電通メディアオーストラリア)を設立
- 2018年、デジタルマーケティングエリアで、アミクスデジタルを買収
NRI(野村総研)
- 2016年、システム会社ASGを約274億円で買収
- 2017年、NRI・ASGがSMSを約109億円で買収、ASGとSMSは統合へ
ウィングアーク1st
- 2017年、現地STR社を買収
その他
アウトソーシング(人材サービス)
- 2018年、現地コンサルティング会社を買収
京進(学習塾)
- 2018年、ローカルの語学学校を買収
まだこれ以外にもいろいろニュースは出ていますし、現在進行形の案件もあるでしょう。大手の商社・製造業はほとんど進出済みですが、サービス業や保険、住宅、食品などの業界ではまだまだ増えている傾向が見て取れます。
日本企業も国内市場の伸びの鈍化のため、グローバル展開を余儀なくされているところが多数あり、積極的にグローバル化/外資との連携を図っていますが、その中でオーストラリア企業との連携によって企業力の強化を図っている企業群が、上記といえるでしょう。
グローバル経済の中では、外資はもっと激しく買収/強化を図っているので、今後、より日本とオーストラリアの企業連携が図られていくとよいですね。
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